金曜ロードショーではこの夏2週連続で「夏はジブリ」と題して、ジブリの人気作品を放送する。
第1週の8月5日には超大作もののけ姫を予定している。
もののけ姫ほどの作品となるとすでに1度は見たという人も多いことだろう。今更なにをもって楽しめば良いのか?
あなたは、
もののけ姫に関する様々な裏話や裏設定といったトリビア的な情報があることをご存じだろうか。
そのようなトリビア的な情報を知っていると、何度も見たもののけ姫もこれまでと違った視点が生まれ、新鮮な感覚で楽しむことができるはずだ。
今回はそんな楽しめる視点を持つきっかけとなるような、もののけ姫の裏情報をいくつかピックアップしていこう。
効率良くもののけ姫を楽しもう!
このページの目次
もののけ姫について
もう既に知っている人も多いであろうもののけ姫だが、まずは基本的な作品情報を整理しておこう。
1997年に公開された、宮崎駿によるスタジオジブリのアニメ映画。
このもののけ姫の公開にあたり、構想16年、制作3年という年月を費やしたことでも話題を集める。
さらに、興行収入193億円を記録。その当時の日本映画の興行記録を塗り替えた。制作過程から結果に至るまで、まさに超大作言われるにふさわしい作品である。
また、女性のような高い声で主題歌を歌う米良美一も当時大きな話題を生んだ。
【あらすじ】
北の果てに住むエミシ一族の青年・アシタカ(松田洋治)は、 “タタリ神”に姿を変えたイノシシから村を守るためにタタリ神に矢を放ち、死の呪いを受けてしまった。村の巫女・ヒイさま(森光子)は、西に呪いを絶つ方法があると預言。旅に出たアシタカは、道中で出会った謎の男・ジコ坊(小林薫)から精錬所“タタラ場”とすべての生命を司る“シシ神の森”について話を聞く。タタリ神となったイノシシの体から出てきた鉄の玉がタタラ場で作られたものと考えたアシタカは、タタラ場を目指して西へ急ぐことに。そんな中、犬神に襲われて川岸に倒れていた甲六(西村雅彦)を救出したアシタカは、犬神に育てられた少女・サン(石田ゆり子)と出会う。人間を嫌う彼女から森を去るように告げられ、甲六を連れて彼が働くタタラ場へと向かうことに。タタラ場を率いるエボシ御前(田中裕子)はアシタカを歓迎。彼女は、女性や病人など世間から蔑まれていた人間が生きていくために独自のコミュニティを築いてきた。その目的を果たすために森を切り倒したことから、サンと彼女を育てた犬神・モロの君(美輪明宏)の怒りをかっていた。その夜も、エボシへの復讐心に燃えたサンがタタラ場を襲撃。2人の戦いを止めようとしたアシタカは、暴発した石火矢の銃弾を受けるが、傷ついたサンをなんとかシシ神の森へ送り届けようとする…。だがその後、力尽きて意識を失ってしまう…。
(ストーリー|金曜ロードショー)
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カヤはアシタカの許嫁(いいなずけ)だった
もののけ姫序盤に登場するカヤ。アシタカが村を出ていく際、「あにさま」と話かけるシーンがある。その言葉から妹から兄へと思いがちだが、その解釈はあくまでも現代でのこと。このもののけ姫の時代では「兄様」とは自分より目上の人に対する敬意を示すさま。故に、兄弟の関係ではないということ。
そして、続けてカヤはアシタカに玉の小刀を手渡すシーンがあるが、これは純潔を誓うしるしであり、恋を示す意味を持っている。
つまりは、こう。カヤはアシタカの許嫁(いいなずけ)だった、ということ。
それなのに・・・アシタカはどんどんサンにひかれていく。
エボシ様の思いもよらない裏設定
タタラ場を取り仕切るエボシ様。統率力や行動力に優れ、タタラ場の人たちからも慕われている女性だ。タタラ場の人間をも見捨てる非情さ、シシ神狩りで見せる男勝りの勇ましさ、目的を阻む存在に対する容赦の無さ、この彼女の強さにはなにやら訳があるようだ。それがエボシの裏設定である。
【裏設定】
辛苦の過去から抜け出した女性。海外に売られ、倭寇の頭目の妻となる。そこで頭角を現していき、ついには頭目を殺して金品を持って故郷に戻ってきた。このとき海外(明)で最新式の武器「石火矢」を手に入れ、日本に持ち込んでいる。侍の支配から自由な、強大な自分の理想の国を作ろうと考えている。タタラ場に来る以前に、京都で天皇周辺の人物達と交流を作った。また、タタラ場を世俗とは「無縁」で暮らせる場所にしつつあった。タタラ場は革命家(エボシ)の聖域なのである。この映画で唯一、自然界にとっての悪魔であり、魂の救済を求めていない、つまり「近代人」である。
(エボシ御前 バックヒストリー)
もののけ姫は公開よりも数年前に絵本で出版されていた
実はもののけ姫の公開よりもかなり前に絵本で出版されていたということ。
タイトルは「もののけ姫」であるものの、その内容自体は映画のもののけ姫とかなり違う内容となっている。ではこのもののけ姫は何なのか?1980年に宮崎駿がアニメ企画案のイメージボードとして構想した作品らしく、このイメージボードをもとに作品化したのがこの絵本版もののけ姫ということ。
(映画化希望!!誰もが知っている『もののけ姫』とは異なる1980年に制作された『もののけ姫』のストーリーボードが面白い!!)
トトロの猫バスのようなキャラクターが登場しているのがジブリらしいところ。
ストーリーラストのコダマは後のトトロである
もののけ姫の本当のラスト、最後の森の中のシーンで登場するコダマ。
顔がコクコクっとなるコダマ。このコダマ、トトロになるという設定になっている。
これは宮崎駿監督がそういったイメージを持ちながら制作したということに由来している。
こんなトトロに変化すると。
耳やらのパーツもそうだが、サイズでかくなりすぎ。
ただ、ラストに登場するコダマはそいういうイメージだということだ。
いかがだっただろうか。
実はここに掲載したもののけ姫の裏話以外にもたくさんの裏話が存在している。
8月5日放送のもののけ姫が始まるまで、色々と検索して裏話をチェックしていると違った視点が生まれるのでより一層もののけ姫が楽しめるようになるはずだ。
そもそも裏話が面白いというのもあるが。
8月5日放送のもののけ姫をより効率よく楽しむためにも、もののけ姫の裏話を色々楽しんでみることをオススメする。
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